ファクタリングは合法?銀行融資の違いと把握すべきポイントは

取引先の倒産や不渡りなどの発生で、資金難に陥る企業は多く、早期に資金集めが必要になるケースもあります。
銀行からの融資を受けるのも一つの方法ですが、どうしても審査に時間がかかるというデメリットがあります。
ファクタリングは売掛債権など優良な債権を譲渡、または売却することによって資金を調達する手法です。
日本でも合法であり、売上の現金化に時間がかかる業界では頻繁に使われるケースもあるのです。

◆ファクタリングは合法な資金調達方法

ファクタリングは売上債権をファクタリング業者に譲渡、あるいは売却することで早期に資金調達を行う手法の一つです。
どのように債権を取引するかによって二社間ファクタリングと三社間ファクタリングに分類することができますが、銀行からの融資よりも審査が早いのが特徴になっています。
銀行から融資を受ける場合は審査にどうしても時間がかかり、1ヵ月程度の余裕が必要になってしまうことが多くなります。
経営が優良な状態で、必要な金額が少額であれば審査もスピーディーに進む可能性もありますが、銀行からの融資が必要な場合は経営者のポケットマネーでは補いきれないような場合が大半になるのがネックです。
銀行は融資の焦げ付きを防ぐために審査に時間をかけ、回収リスクが高い企業への融資を断る傾向があります。結果として審査の時間自体がムダになるなど、経営上のリスクに繋がりかねないのです。
ファクタリングの場合は法律上で定められた方式に則り、短期間で現金化することが可能になります。早ければ即日の現金化も可能で、合法な手段でまとまったお金を用意できる可能性があるのです。

◆ファクタリングを利用する場合は銀行融資との違いを理解すること

ファクタリングを利用する場合は、銀行融資との違いをしっかりと理解する必要があります。まず、ファクタリングは売上債権など、優良な債権の譲渡か売却を行うことで現金化する手法です。
将来的な収入が低くなることと、ファクタリング業者に依頼した場合の手数料が発生することに理解が必要です。
また、ファクタリング自体も無条件でできるわけではなく、売掛債権の発生元である取引先の経営状態などが審査されることになります。ファクタリングを申し込む企業の実体の確認も行われます。合法的に資金を調達するためには、反社会勢力とのつながりがないことや、ペーパーカンパニーでないことを証明する必要があるためです。
ファクタリングの手法によって手続きにかかる手間が変わるのもポイントになります。二者間ファクタリングは、資金を調達したい企業とファクタリング企業のやりとりのみで完結します。ファクタリング会社が売掛債権を購入し、その代金を支払うような形になるためです。ファクタリング会社は手数料の回収と売掛金の回収代行によって利益をあげます。
二社間ファクタリングは手続きの数が少なく、それだけスピーディーな現金化を目指せるのが特徴です。即日の現金化が可能なのは多くの場合二社間ファクタリングになります。
ただし、ファクタリング会社の負担が大きい分手数料は高くなる傾向があります。
三社間ファクタリングは、ファクタリング会社に申し込み後、債権の譲渡手続きを行います。法務局に届出をする必要があり、債権譲渡後は取引先に対して債権が譲渡されたことを通知する仕組みになっています。
デメリットになるのが、法務局への届出が必要な分手続きに時間がかかることです。また、取引先に経営難であると思われたくないという思惑から三社間ファクタリングを避ける企業も存在します。
手数料は割安になるものの、ファクタリングの料金は前払いと債権回収後の後払いに分かれるのが一般的なのも特徴です。早期にまとまった資金が必要な場合は不足が生じる可能性もあります。
ファクタリングの手数料は数%からで、即日融資のものにこだわると10%を超えるケースも存在します。銀行融資との比較や現金化のタイミングの比較も重要で、急ぎでない場合は安いほうを優先し、もう一つは保険として検討するなど工夫が必要になるのです。

◆ファクタリングが一般的な業界も存在する?

中小企業の貴重な資金調達元となるファクタリングですが、一般的になりやすい業界も存在します。特に現金化に時間がかかる不動産業界や医療業界では一般的で、大手企業が下請け会社にファクタリング企業を紹介するケースなどもあるのです。
不動産業界は動く金額が大きい分、振込みなどに時間がかかるケースが多くなります。零細企業の場合はなおさら手持ちの資金が重要になるため、ファクタリングでやりくりをしているケースが増えてくるのです。
医療業界の場合はレセプトと呼ばれる書類の提出から、保険適用の差額の支払いまでに時間差が発生するのが特徴です。基準を満たすレセプトを提出できなければ、保険が適用された分の報酬が国や自治体から支払われないことになるのです。
そのため、経営難の病院や、独立したばかりの医院などでレセプトを利用したファクタリングが利用することが一般化しています。
ただし、どちらもファクタリングによる手数料が発生するため、ファクタリングを必要としない状態にすることが経営安定の鍵になります。

◆ファクタリングは合法だが手数料に注意が必要

ファクタリングは合法的な資金調達手段ですが、利益の先食いを行う行為に該当し、現金化には手数料が引かれます。
常態化することは経営上のマイナスになるため、あくまで非常手段であることに理解が必要です。
早期の資金調達が必要な場合以外は、経営状態を建て直す計画とセットで考えることが大切です。

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